IPL治療（光治療）

当院ではドライアイやマイボーム腺機能不全（MGD）の治療として、自費診療のIPL治療もおこなっています。

ドライアイとは？

涙の量が減少して角膜や結膜などの目の表面（上皮）が、肌荒れを起こしたようになり、様々な不快症状が現れる状態を「ドライアイ」と言います。
ドライアイは大きく分けて、涙の分泌量が減少するタイプと、涙の蒸発が亢進するタイプの2種類があります。
近年は、長時間にわたるパソコン作業、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの長時間装用、ストレスの増加などにより、涙の蒸発が亢進するタイプのドライアイが増える傾向にあるようです。
ドライアイは、目の疲れ、目が重い、目が熱い、目の異物感、目の充血など、症状は多種多様ですが、意外にも疾患名となっている「目が乾く」症状を訴える人は少ないようです。症状が悪化してくると、目が痛い、目を開けていられないなどの症状が現れるようになり、さらには頭痛、肩こり、気分不快など、全身的な症状がみられるケースもあります。

マイボーム腺機能不全（MGD）とは？

涙は、「99％の水（液層）」と「1％の脂」から成り立っています。
目には、水分の蒸発を防ぐ効果のある一層の薄い脂が、表面を覆っています。この脂を分泌しているのが、瞼にあるマイボーム腺です。このマイボーム腺の出口（まつげの生え際の穴）が細菌感染などで詰まってしまうと涙の水分と脂分のバランスを崩し、目の乾燥や涙目、炎症などを起こします。この症状をマイボーム腺機能不全（MGD）といいます。
最近の研究では、ドライアイ全体の85％以上が脂分不足ドライアイであるということが分かってきました。

MGDは、点眼治療では改善しない場合が多いと言われています。

当院で提案できるIPL治療（光治療）

IPL(Intense Pulsed Light)は、身体を温め炎症を取り除くために使用されている医療用の光治療機器で、美容や皮フ科領域の治療でも使われます。

当院では、「Nordlys（ノーリス）IPL」を導入しています。

以下のような効果が期待でき、MGD・ドライアイの改善や肌質の改善ができます。

炎症を抑える効果
マイボーム腺のつまりを溶かす効果
マイボーム腺の分泌が活発になる効果
デモデックス（顔ダニ）を減少させる効果
肌のコラーゲンを再生する効果

治療効果については、個人差がありますが、一般的に効果の持続時間は、治療の回数を重ねるたびに長くなると言われています。

ドライアイやマイボーム腺機能不全（MGD）に対するIPLの所要時間は5分〜10分程度で、以下のような手順でおこないます。

STEP1

専用のアイマスクをつけ、水溶性の専用のジェルを付けます。

STEP2

瞼にIPLを数回照射します。

STEP3

ジェルを拭き取り目のまわりを洗浄して終了します。

IPL治療の治療間隔について

治療間隔は、症状の状態と罹患期間により異なりますが、3～4週間おきに4回以上実施すると効果が高いと言われています。

IPL治療の安全性と注意点

治療の前には、IPL施術後の注意事項、IPL治療の副作用、適応されない方について詳しくご説明いたします。皆様が、少しでも安心して施術を受けていただけるように丁寧にご案内いたしますので、是非当院医師へご相談ください。

IPL治療（光治療）