眼科
近視進行抑制治療
当院では近視抑制治療にも取り組んでいます。
現在日本では子供の近視人口の増加や重症化が問題となっております。 軸性近視は身長のように眼球が大きく長くなること(眼軸伸長)で進行していきます。 近視が進行すると改善は難しく、進行に伴い緑内障や網膜剥離、近視性黄斑症など不可逆的な視機能低下の原因となります。 世界で有効性や安全性が確認されている近視抑制治療の中で当院では下記の検査や治療が可能です。
近視進行抑制治療は自費診療となっております また、下記近視進行抑制効果は
レッドライト>低濃度アトロピン・オルソケラトロジー>多焦点コンタクトレンズ>生活指導
の順とされております。
治療方法
①レッドライト治療法(red light therapy)
ご自宅に治療機を貸与して、1回3分、1日2回、可視光である650nmの赤色光を覗き込む治療です。非常に簡便な治療ですが、この治療をご自宅できちんと実施した場合、その近視進行予防効果は約90%であったと驚くべき報告がなされております。
適応:3歳以上の軽度~強度近視の方
控えた方がいい方:斜視で両眼視機能不良な方、近視以外の眼疾患がある方、アトロピン治療中の方、など
適応検査費用:¥11,000(税込)
初年度治療費・検査費:¥165,000(税込)
(治療機貸与費用+初年度検査費用) 2年目以降検査費用:¥11,000(税込)(1来院検査ごとの検査費用)
メーカーサブスクリプション 毎月払い:¥8,250(税込)
1年分一括払い:¥89,100(税込)
10%割引 2年分一括払い:¥158,400(税込) 20%割引 ※治療器のメーカーにお支払いいただくものです

② オルソケラトロジーによる予防
オルソケラトロジーは、特殊なハードコンタクトレンズを寝ている間に装着して一時的に角膜の形を変化させることによって眼鏡やコンタクトレンズがなくても日中に良好な裸眼視力になる屈折矯正法です。
適応はガイドラインでは4ジオプトリー(-4D)までの近視とされております。 オルソケラトロジーは、近視の矯正が得られるだけでなく、眼軸の延長(近視進行)が抑制されることなどが多くの研究により示されており、比較的信頼性と安全性の高い治療法と言えます。 レーシックのように手術ではないので心理的・身体的に負担が少なく、いつでも治療を中断することができます。 また夜間に大人の管理のもとで装用できることから、年齢の低いお子さんで、確実な近視進行抑制効果を得たい場合に選択されることが多くあります。
ハードコンタクトレンズですので、装用時の違和感や角膜障害や感染症に注意しながら使用する必要があります。常に大人の管理の元で、ガイドラインを遵守して使用することが大切な治療となっています。
適応:6歳以上の軽度〜中等度近視(-4Dまで)の方
不適応:保護者の方による毎日のコンタクトの洗浄管理が難しい方
控えた方がいい方:斜視で両眼視機能不良な方、近視以外の眼疾患がある方、アトロピン治療中の方、など
合併症の可能性:感染症、角膜障害
適応検査代:¥3,300(税込)
レンズ装用体験:片眼¥7,700 両眼¥11,000(税込)
治療開始後月額治療費:片眼¥7,700 両眼¥11,000(税込)

③ 多焦点コンタクトレンズによる予防
多焦点ソフトコンタクトレンズは、一般的に老視矯正のための遠近両用コンタクトレンズとして知られております。この多焦点ソフトコンタクトレンズも近視進行抑制効果が報告されております。
オルソケラトロジーと比べて負担が少なく、刺激が少ないため装用しやすいこと、また、使い捨てコンタクトに代表されるように、衛生面での管理が比較的容易なことから、お子さんの近視進行抑制のために使用される頻度が高い治療です。
しかし日中に装用するため、ゴミが入った時などに、自分で取り外すといった自己管理が可能な年齢になるまでは使用が難しいため、比較的年齢が高いお子さんが対象となります。
当院ではSEED社の1day多焦点ソフトコンタクトレンズを処方しております。

④ 低濃度アトロピン点眼
参天製薬のリジュセアミニ®︎点眼による近視抑制治療です。 1日1回、就寝前に点眼をすることで近視抑制効果が得られます。
適応:6歳〜18歳までの軽度から中等度近視(-6D程度)の方
副作用:眩しさ(たいていの方は慣れると言われています)
費用: 適応導入検査+点眼1ヶ月分処方:¥3,300+¥4,380 (税込)
点眼開始1ヶ月後診察+点眼3ヶ月分処方:¥1,100+¥13,140(税込)
3ヶ月毎定期検査+点眼3ヶ月分処方:¥3,300+¥13,140(税込)
※点眼紛失や受診日変更に伴う追加のアトロピン点眼処方は1ヶ月分¥4,380(税込)
です。
※定期受診が難しい方は安全性の点から治療適応外となります
お子さんの学校やご自宅での様子を聴取して、適切な指導やアドバイスをさせていただきます。同時に有効なデバイスのご紹介などもさせていただきます。

⑤ 生活指導
近視発症や進行の環境因子として日光不足や近業増加(スマホ、タブレット、携帯ゲーム機)などが挙げられます。
お子さんの学校やご自宅での様子を聴取して、適切な指導やアドバイスをさせていただきます。同時に有効なデバイスのご紹介などもさせていただきます。

⑥ 遺伝子検査
近視の原因には諸説あり、親御さんのどちらかが近視であるだけでも遺伝でお子さんも近視となる可能性があります。当院では『近視遺伝子チェック』という検査があり、親御さんやお子さんの遺伝子レベルでの近視リスクを確認できます。
ご希望の方には屈折度数や眼軸の変化から、将来の近視進行予測もご相談いただけます。

